yurupula’s blog

戸田市家庭教育支援チーム

なぜ家庭教育支援チームが必要?

2020年6月。想定外の学校一斉休校から学校再開以来、コロナ禍の学校現場で少しでも自分にできることを見つけて行動するために「戸一っ子サポーター」として毎日サポーター活動を続けてきました。最初は登校時の見守りや、健康カードチェック、児童の代わりに行なうトイレ掃除や校内の消毒作業などでしたが、学校や児童、その保護者と信頼関係ができてくると、これまで気付けなかった課題に向き合う機会が増えました。様々な事情で学校に来ることがしんどかったり、学校には来ていてもいろいろな不安や困り事を抱えていたり。「SOS」を分かりやすく表現してくれる子には気づけても、静かに困っている子に気づくには大人の手と目が必要だと感じてきました。子育てする大人たちも、様々な事情を抱えながら葛藤しています。これまで我が子の子育てだけでは分からなかった沢山の現実を知り、自分に何ができるだろう?と、地道にサポーター活動をしながら考え続けてきました。私は「家族・子育て支援員」としても活動をしています。0.1.2.3歳を中心とした親子サポートです。しかし、いざ学校現場に関わると、学校にこそ家族や子育てに関するサポートが必要なのだと強く考えるようになりました。「教育と連携した福祉の分野を担う体制づくりが急務である 」と感じました。学校だけで様々な課題解決をすることは到底無理だからです。先生方は朝早くから夕方遅くまで、本当に熱心にフル稼働な教育活動をして下さっています。コロナ禍、校舎建替えと対応が山積みな毎日の中で、学びを止めない覚悟で奮闘して下さっています。教師であればこそ、誰一人取り残さず一人一人と向き合うことを大切にしたいと思いながら、毎日の超多忙な教育活動の中で葛藤があるのだと思います。側でひしひしと感じてきたからこそ先生ではなく私たち大人でできることを1つでも見つけて行動したいのです。
戸田市は教育も子育て施策も他の自治体よりかなり充実し、目指す目標も素晴らしいものであると思います。県内一平均年齢が若く、子育てしやすい環境も整っています。埼玉県の住みやすい街ランキングでも、毎年上位に選ばれている戸田市です。未来に希望を持てる素晴らしいまちだからこそ、持続可能で切れ目ない子育て.家族支援のために、今こそ小、中学校に目を向けて頂きたいです。教育と福祉の連携が日常的に学校内でできる仕組みを早急に構築していただきたいです。私たちはその第一歩として、「戸田市家庭教育支援チーム.ゆるぷらっとフォーム.Well-being-らぼ」を戸一小に設置しました。戸一っ子サポーターはPTAが中心となり学習サポーターとして活動する一方、家庭教育支援チームは子どもとそのご家族との繋がりを大切に、時には行政やNPO、地域の団体にも手を借りながら学校ではやりきれない繊細な部分のサポートをしていきます。
子どもたちが自分たちの未来にわくわくした希望を持って学び続けるには、目の前の大人たちがまず元気で楽しそうにわくわくと生活している空気が大切です。人が動けば空気が変わります。心地良い空気をたくさん吸った子どもたちは、きっと心も体も満たされて学びに向かうのではないでしょうか。
不登校や登校渋りが低学年のうちから増えています。ストレスが爆発しそうな子や、些細なことで不安定になる子など様々なしんどさを抱える子どもたちに気づき、大人の誰かが耳を傾けて話を聴いてあげる機会があれば、学校に、地域に、安心できる居場所ができます。私たち家庭教育支援チームは、家庭・学校・地域と協働してみんなで子育てをする空気がつくれるように様々な仕掛けを考えていきます。そうやって24時間、360度の角度で子どもたちを見守ることが「命」を守ること。Well-beingだと想います。

戸田市家庭教育支援チーム
ゆるぷらっとフォーム.Well-being-らぼ